とのバトルに敗れ、オレの短い天下は終わった。
本当に悔しかった。またに勝てなかった。
オレはを守れるほど、強くなりたいと思っているのに。
でも、同時にすごく誇らしくもあったんだぜ!

だからなのか、バトルが終わってすぐ、に会いたくなった。


「おじゃましまーす!」


の家へ行き、今度はどちらが先に洞窟にいるポケモンを捕まえられるか、と宣戦布告しておいた。
何てったって、オレたちはライバルだからな!

だけど、なんでだろう。またすぐにに会いたくなる。
ちょっとがうらやましいかも・・・・・・。
いやいや!オレたちは相棒じゃなくて、ライバルなんだから!
別々に旅して、お互い鍛えないと、変だよな!

オレだって、の知らないところで強くなりたいもんな。
それで、いつかをビックリさせるんだ!
こんなに強くなったんだ、ってな!へへっ!

オレ自身、には何度も驚かされた。
特に驚いたのは、やっぱりロケット団と戦ったときだな。
グリーンさんはああ言ってくれたけど、ロケット団を倒せたのは、のおかげだ。

そういえば、あのあと、トキワジムでが勝ったことで、ロケット団を追い詰めることができたんだって、グリーンさんから聞いた。
そして、グリーンさんがトキワジムのリーダーになった。
そのグリーンさんとバトルして、オレは最後のバッジをもらった。

じゃあ、はトキワジムではグリーンさんとバトルしてないってことか。
もしかしたら・・・・・・。


「――たしかに、ならおれさまとバトルをするため、ここに来たぜ!」


やっぱり!
いてもたってもいられなくなったオレは、トキワジムにやって来た。


もまた一段と強くなってたぜ!のライバルであるに詳しく話すことはできないけどな。」


嬉しそうにのことを話すグリーンさんを見ていると、なぜかモヤモヤした。
グリーンさんに褒められて、がうらやましい?
それもあるだろうけど、それだけでもないような気がした。


「すぐにのところにも行くだろうから尚更な。」

「え!そうなんですか!?」

は各ジムを巡って鍛え直してるみたいだったからな。おそらく、そっちにも行くだろう。」

「じゃあ、オレも準備してきます!おじゃましました!」

「二人とも頑張れよ!」

「はい、ありがとうございます!にも言っておきます!」


急いで向かうと、グリーンさんの言うとおり、すぐにも来た。
結果は・・・・・・結局負けてしまったけど、やっぱりとバトルするのが1番楽しい。


!」


殿堂入りの記録を終え、戻ってきたところを呼び止めた。


「バトルする前に言うべきだったけど・・・・・・グリーンさんも、オレたち二人のこと、応援してくれてたぜ!」

「そうなんだ!ありがとう。」

「礼ならグリーンさんだろ?」

「グリーンさんにもそうだけど、伝えてくれたにも感謝してるよ。」

「そ、そっか!」


気恥ずかしくて、少し頭を掻いた。
でも、すぐに不安のようなものが押し寄せた。
オレは毎日バトルしようって思ってるけど、は?
それとも、しばらくに会えなくなる・・・・・・?


は、さ・・・・・・。旅してるときに、オレのこと考えたりする・・・・・・?」

「うん。と遊びたいって言ってたよ。」

じゃなくて・・・・・・!」

「!」


同意を求めようとの方に向きかけていたが、オレの声に驚いてこっちを見た。
何なんだろう、これ・・・・・・。
モヤモヤして、にさえ、なぜかイライラしそうになる。


は・・・・・・?」


胸が締めつけられるように苦しい。


「もちろん、いつものこと考えてるよ!」

「え・・・・・・!」


苦しみや不安はどこへ行ったのやら、の笑顔を見た瞬間、一気にモヤモヤが吹き飛んだ。


「だって、旅の途中で何度も助けてもらったし、最初にオーキド博士のところに行こうって言ってくれたのもだった。がいなきゃ、ここまで来れなかったよ。」


予想外の言葉に恥ずかしくなって、少し顔が熱くなった。
すると、も照れくさそうに笑った。


「いつも、ありがとう、!」


に応えるように、オレは手を差し出した。


「こっちこそ!これからもよろしく!」

「うん、よろしく!」


差し出したオレの手をが掴み、握手を交わした。
そして、握手を終えた手で、大きく何度もに手を振った。
も何度も振り返りながら、同じく大きく手を振り返してくれた。


も、また遊ぼうな!」


自分もガラガラをボールから出し、一緒にに手を振った。
も一度立ち止まって大きく頷いてから、について行った。

二人を見送ってから、ガラガラを見る。


「オレたち、いいライバルがいて良かったな!」


だけど、ガラガラは「ライバル」という言葉に、首をかしげているようだった。


「ライバルじゃないのか?」


ガラガラは少し呆れた様子で、また首をかしげた。
そして、妙に優しい目でオレを見ながら、オレの足をポンポンと叩いた。


「何だよー!」


ガラガラが何を言いたがっているのかは気になるところだけど、オレの心はすっかり晴れた。
やっぱりオレのライバルはだけだぜ!













 

エイプリルフールということで!許してください!(滝汗)
私は赤・緑・青、金・銀、あとはポケGO(笑)しかやってないんですが、初代メンバーも連れ歩けると聞き、ピカブイをやってみました。

そしたら!ライバルがめっちゃ可愛くて、ビックリしました!
私の目は、腐ィルターより夢フィルターがすぐかかってしまうので、「これは乙女ゲーとしても楽しめる!」とか思ってしまいまして、こうなりました(滝汗)。ライバルの他に、グリーンさん・サカキさんとか!ロケット団・ジムリーダーたちももちろん捨てがたい!
本当、節操がなくて申し訳ないf^_^;

('19/04/01)